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北海道の夏 大雪山赤岳

2008年07月13日 20:20

赤岳への登り口銀泉台へ花パパさん達の車で向かいました。
今日の天気は午後からはまず崩れるだろうと朝のうちが勝負です。
気持ちのよい緩やかなダケカンバの林を登って行きます。
この辺の林床は蕗だらけ北海道の蕗は大きいですね。

080713224.jpg 08713233.jpg


8/29追記:まだ編集しきっていなかったので画像を追加してあります。
美しいダケカンバの林の中には山地の林縁に咲く
イチヤクソウの仲間やエゾノレイジンソウ(Aconitum gigas Lev. et Van't.)
が見え隠れしてこれから出会えるお花への期待に胸が膨らみます(^。^)
エゾノレイジンソウはトリカブト属のお花でシェナンドアのMill Prong Trailで教えてもらったTrailing White Monkshood(Aconitum reclinatum )に似た花なのでした。
去年7/19に見ていますからちょうど同じ頃に咲いていますね。


エゾノレイジンソウ(Aconitum gigas Lev. et Van't.) カラフトイチヤクソウ?
(ここはコンパクトデジのため光量不足でぶれぶれの写真ですみませんm(_"_)m
帰り道に撮ろうと思っていたのですが降りてくるときは雨の中駆け足で
もちろんもう覚えていませんでした^^;)


少し登っただけでもう眺望が開けてきました。
雲の合間に山々が見え隠れ、まずまずの天気でしょうか。
オロフレ峠でおなじみのヨツバシオガマも出迎えてくれました。

ヨツバシオガマPedicularis chamissonis var. japonica 080713237.jpg


最初に出迎えてくれた高山植物はチビちゃんのエゾツツジでした。

エゾツツジ(Rhododendron camtschaticum) 080713492.jpg
背丈5~20 cmほどの小低木で花自体はごく普通のツツジでも
高山植物の貫禄は有ります。
もう少しまとまって咲いてくれるとありがたいんだけれど~。
   
次に登場したウコンウツギの花がたわわに咲いている登山道を
感嘆しながら登っていきました。
とじた蕾の柔らかなクリーム色、開いたときの花心の黄色
咲き終わりに近くなると花心が赤くなり花の様子を変えてくれます。

080713534b8.jpg 080713553.jpg

ウコンウツギ(Weigela middendorffiana) ウコンウツギ(Weigela middendorffiana)


チシマヒョウタンボクやエゾウサギギクも
まだ灌木が生える事ができるこのあたりの住人です。

080713528.jpg 080713503.jpg

私が好きなタリクトラム属の日本種カラマツソウがちょうど咲き始め。
たまらなくかわいい蕾も見ることができました。
北米のTall Meadow Rue(Thalictrum pubescens) に比べると
花びらが長くきれいですね。

080713509.jpg 080713522.jpg カラマツソウ(Thalictrum aquilegifolium var.intermedium)
この花なかなか花びらがきれいにばらけているところを写すのがたいへんでした。

この辺りまでは低山でも見られるサンカヨウ(Diphylleia grayi)や
スミレの花も見られました。
ジンヨウスミレ(Viola alliariaefolia)葉の形が腎臓の形をしていることから。
英名でキドニーの名前があるのと同じですね。

080713525.jpg 080713536c.jpg サンカヨウ(Diphylleia grayi)
*紫のスミレは名前が分かりません。



左がチシマノキンバイソウ(Trollius riederianus)で
右のミヤマキンポウゲ(Ranunculus acris var. nipponicus)とは違うと思っていたのですが、
花ママさんからこれもミヤマキンポウゲだと言うご指摘をいただきました。

チシマノキンバイソウ(Trollius riederianus)

標高が高くなってくると高山帯らしい花が増えてきます。
おなじみのチングルマや
北海道特産のエゾコザクラの群落が広がってきます。

チングルマ(Sieversia pentapetala) エゾコザクラ(Primula cuneifolia)


イソツツジの白い花が付いている灌木も足元によく現れます。
ちょっと見マルバシモツケに似ていますが
葉の形が違うのが分かると思います。
花ママさんによると銀泉平周辺にはイソツツジのみが見られるのが、
標高が高くなるとヒメイソツツジが混じって来るようになるそうです。
ヒメのほうが葉が細く巻き込むような形で緑も濃いようです。
写したと思ったのですがこの中にはないようですね~。

イソツツジ イソツツジ (Ledum palustre ssp. diversipilosum) イソツツジ(Ledum palustre ssp. diversipilosum)

キバナシャクナゲも少しだけお花が残っていました。
イワブクロはペンステモン属の独特の毛むくじゃらな萼と袋状の花冠が魅力的です。
背は低いけれど大ぶりではっきりした顔立ち、
日本にもこんなに素敵な色のペンステモンがあったのですね。


キバナシャクナゲ (Rhododendron aureum) 080713265’


高山帯のお花畑はツツジ科の仲間達の楽園です。
エゾツガザクラとアオノツガザクラのパッチワーク畑には
気をつけてみると様々な花が見つけられます。

エゾツガザクラ( Phyllodoce caerulea)

エゾツガザクラとアオノツガザクラは
同じ種類の亜種というわけでは無くてまるで違う種です。
花の形もアオノツガザクラに比べてエゾツガザクラは細長い壺形をしています。

エゾツガザクラ( Phyllodoce caerulea) アオノツガザクラ(Phyllodoce aleutica)

コケモモの丸い葉っぱはもう色付き始めています。

コケモモ(Vaccinium vitis-idaea) コケモモ(Vaccinium vitis-idaea)

ミネズオウの蕾とアップライトに咲くお花

ミネズオウ(Loiseleuria procumbens) ミネズオウ(Loiseleuria procumbens)

ジムカデなんて名前でも可愛らしいお花です。

 ジムカデ(Harrimanella stelleriana) 080713496.jpg
*右は名前が分からなかった花です。


森林限界を越える緯度も北海道では低いので行き着くのが早いです。
こんなに楽して山に登って良いんだろうか?
ヨーロッパアルプスの気軽なハイキングに通じる物があります。

080713240.jpg 080713241.jpg

次々に様々な植物が姿を現すと
花パパさん、花ママさんがすかさず解説して下さるという贅沢さ。
生きた図鑑と一緒に歩いているのですから
本屋さんで中途半端な本を買わなくて良かったわ~
山から下りて宿で売っていた新北海道の花(梅沢俊著)を買いました。

葉しかいまは残っていないものやもう実になってしまったものにも
興味は尽きないのですが今は咲いているものだけで手一杯~でした。



080713242.jpg


さて天気は曇ったり晴れたりを繰り返していましたが
コマクサ平では写真を撮るにはほどよい明るさを得られて
可愛らしいコマクサを堪能しました。

コマクサ( Dicentra peregrina) 080713671b8.jpg コマクサ( Dicentra peregrina)

エゾヒメクワガタやミヤマリンドウ など青い花も

エゾヒメクワガタVeronica stelleri var. longistyla ミヤマリンドウ (Gentiana nipponica)

チシマキンレイカの黄色はさわやかな色です。
日当たりの良いところで咲いていたチングルマはもう種になっていました。

チングルマ(Sieversia pentapetala) タカネオミナエシ/チシマキンレイカ( Patrinia sibirica) チングルマ(Sieversia pentapetala)

チシマクモマザサはユキノシタ科で雄しべがアクセントのあどけない花。

チシマクモマザサ(Saxifraga merkii) チシマクモマザサ(Saxifraga merkii)


誰が可憐な花にイワヒゲなんて名前を付けるかな~~?
この小さな葉がたくさん付いた長い茎がさがるのでヒゲに見えるのでしょう。

イワヒゲ(Cassiope lycopodioides) イワヒゲ(Cassiope lycopodioides)

この辺りの天気が一番良かったので赤岳山頂も望め
遠く雪渓も眺められました。

080713272b8.jpg 080713273.jpg



080713275b8.jpg 080713277.jpg

頂上も近づく頃になるとチョウノスケソウなども出てきましたが
雨がかなり降ってきたのでカメラは出せず
眺めて挨拶だけして通り過ぎます。
(中には手を振っている人もあり(^◇^))

赤岳の山頂に着く頃にはかなりの雨脚になっていましたが
なんとか頂上の証拠写真を撮って下山にかかります。

080713281.jpg 080713284.jpg

帰りの足は速かったです。

080713285.jpg 080713286.jpg


山麓のダケカンバ帯に降りてくると雨も小やみになって来ました。

080713288.jpg 080713291.jpg

車に乗って林道に出て直ぐの斜面で
花ママさんがエゾスカシユリをみっけ!
最後の一枚とカメラマン三人は車を出て撮影したのでした。

エゾスカシユリ. Lilium maculatum ssp. dauricum エゾスカシユリ. Lilium maculatum ssp. dauricum

花パパさん、花ママさんがフィールドのようにして通っていた山を
最高の季節にご一緒できて久々の日本での山歩きは
とても貴重な思い出深いものになりました。
お陰様でこの後も良い花旅になりました。
本当にありがとうございました。

コメント

  1. alchemilla | URL | LkZag.iM

    Re: 北海道の夏 大雪山赤岳

    さすが評判通りのお花の山ですね~(^^)
    生きた花図鑑の花パパ花ママご夫妻との同行は贅沢としか言い様がありませんね。
    ストレスフリーだった事でしょう。
    後半、お天気が崩れたみたいですが
    ベストシーズンにお二人とこの山を歩けたのは良かったですねぇ(*^_^*)
    チャンスが有れば私も歩いてみたいと思いました。
    それにしても綺麗な画像♪
    この山の魅力が伝わってきます。

  2. 花ママ | URL | fSBV5wug

    Re: 北海道の夏 大雪山赤岳

    アップルさん、

    わ~、怒濤のアップで懐かしい写真を堪能させてもらいました。
    あれからあっという間にもう1月半も経っちゃったんですね~(遠い目)。
    あの辺り、今はもう、クモイリンドウも終わって、
    すっかり紅葉しているかしら?秋は駆け足です。
    山登りの方は、最後に雨が降ってちょっと残念だったけど、
    とりあえず見るべき花は大半カバー出来ました。
    久しぶりの懐かしいお花がアップルさんのカメラで綺麗に撮れていて
    そうそう、この子も、この子も居たわよね~、、、っていう感じです。
    山頂ではお弁当を食べようなんて気持ちにもなれない雨でしたから、
    重いお弁当は車に置いて来て正解だったかも(笑)。

    最近はヴァージニア時代には封印されていた庭仕事も再開して、
    アップルさん、とても活気に溢れてますね。良かった、良かった。(^.^)
    え~、バラの大穴開けたり、そちらもいろいろとお忙しいとは思いますが、
    ノースカロライナの自然巡りの方もどうぞよしなに~。
    行くぞ、憧れのブルーリッジ!ということで参考にさせてもらいますから。

    そういえばブログのタイトルもリニューアルされて、これからますます楽しみ!ですね
    うちの嘘つきホームページ(爆)のタイトルも何とかしないと。f^.^;; ポリポリ
    あ、それと、ジンヨウキスミレの隣の子は
    多分、ミヤマキンポウゲだと思いま~す。

  3. 花ママ | URL | fSBV5wug

    Re: 北海道の夏 大雪山赤岳

    横レス、ごめんなさい。
    alchemillaさん、あの時は予定が合わず、結局ご一緒出来なくて残念でした。

    初夏の大雪、特に銀泉台からの赤岳は、最初から1500m以上の高さなので
    虫も居ないし、花盛りだし、ゆっくり花見をしながら登るのに最適ですよ~。
    ナチュラルガーデンを作っていらっしゃる方なら、何処を見ても
    とっても魅力的だと思います。
    何も上まで行かなくたって、楽しめる所は十分あります、
    っていうか、花に引かれてあっという間に頂上に着いてしまうかも?
    せっかく北海道にお住みなんですから、高速が延びて近くなってますし、
    来年は是非一度ご主人様と一緒にお出かけなさいませ~。

  4. 0-chan | URL | -

    うひょ~い♪

    アップルさん アップお疲れ様~(*^。^*)
    おかげで 堪能させて頂きましたよぉ
    で、7月の山なのに 3月からの花一気にオンパレードですねっ(驚)
    雄大な 懐深いっていうのがピッタリな山の姿も素晴しいです。
    ちょっと予習でググってみた赤岳情報とは 全く違う景色の連続でした。
    なんか子供の頃見た アルプスのお花畑の映像が浮かんできました。
    やっぱ アップルさんのレポート 最高ですわ~!!
    感謝♪<(_ _)>


  5. alchemilla | URL | LkZag.iM

    花ママさん

    この時はタイミングが合わず残念でした。
    この山へ足を運ぶ機会は多分今後もあるかとはお思いますが
    花ママさん夫妻やアップルさんたちの解説付きとなるとチョット今後は考えにくいですものね~(笑)
    でもアップルご夫妻が本当に楽しんでこれたようなので何よりでした。
    お勧めに従い何とか主人を騙くらかして(笑)出かけてみたいと思います。
    ありがとうございました。

  6. ruby's paw | URL | -

    Re: 北海道の夏 大雪山赤岳

    こういう花たちを目にすると、言葉を失っちゃいますね~
    私はアップルさんの記事をガイドに、
    登山道を登って、展望を眺め、花を覗き込んで…と、
    追体験を楽しませてもらいますね~(*^^*)

  7. アップル | URL | 9LpUWCrY

    alchemilla さん

    北海道の山のすばらしいところはその自然度の高さもありますが
    車やロープウェーでアクセスできる山では気持ちのよい見晴らしのある場所までがとても短く
    本州アルプスのように暑くて苦しい高山帯までのアプローチがないことです。
    こんな贅沢なトレイルを人波に押されずに高山植物が見られるなんて天国です。
    ぜひ旦那ちゃんをだまくらかして花を愛でて来て下さいませ。
    道はけっこう石ゴロだから足元の準備だけはしっかりした山靴を用意してね。

  8. アップル | URL | 9LpUWCrY

    花ママさん

    確かにすんごい枚数ですね~。
    写真は用意してあったのですが
    どう組み合わせて良いもんだか試行錯誤に四日間もかかりました。
    これだけ始めての花に会えたってことですね~。
    期待はかなりしていましたが期待以上のお花の圧倒的量でした。
    北アルプスではコマクサなんてもう
    鉄鎖の向こうに霞んで見える程度でも感激していたんですから。

    ブルーリッジは日本に帰ってから一度だけ避暑のつもりで行って見ました。
    花はオフシーズンでしたがさすがに北米第一のシーニックバイウェー!
    シェナンドアのようにナショナルパークではないので
    牧場やらゴルフ場やら普通の家やらが出てきて景色の変化がおもしろいです。
    風景写真の被写体としても魅力ありでした。
    ブルーリッジ関係の本も地図も着々と増えています!
    来シーズンに向けて勉強します。

  9. アップル | URL | 9LpUWCrY

    0-chan

    楽しんでいただけて良かったわ
    そのうちぜひ花の山もご一緒しましょう。
    情報さえ事前にきちんと仕込んでいけば初めての山でもけっこう花は楽しめます。
    山林の花に比べて高山帯の花は確実に見つけられますからね。
    来年はアルプスの少女ハイジを目指し山道をハミングして歩いてみよう(*^。^*)

  10. アップル | URL | 9LpUWCrY

    rubyさん

    40年近くも前、子どもの時に北海道のバスツアーで大雪山に来て
    雨のため黒岳のロープウェーに乗ってお花畑を見に行くことができませんでした。
    今回はそのリベンジです。
    ここは日本で一番紅葉が始まるのが早い所と言うことです。
    そろそろ大雪山では紅葉が始まっているのではないでしょうか?

  11. 花ママ | URL | fSBV5wug

    Re: 北海道の夏 大雪山赤岳

    アップルさん、

    え~、自分の日記を溜め込んだり、仙台出張があったり
    (こらっ、出張はダンナ、あんたは勝手に付いて行って遊んでただけでしょ!)
    ちょっとバタバタしてたので、アップルさんが呼んでる~~~!
    ってずっと気になってたのにお返事が遅くなりました。
    ごめんなさ~~~い m(_._)m

    エゾノレイジンソウのお隣は蕾ですけど、多分カラフトイチヤクソウ
    謎の紫のスミレはミヤマスミレ。
    え~っと、チシマノキンバイソウとミヤマキンポウゲは
    私の前のコメントがきっと正確じゃなかったんだと思いますが、左右逆になってます。
    左のテカテカの5枚の花弁(=正確にはガク)の方がミヤマキンポウゲで
    右の方がチシマノキンバイソウです。
    それから、ジムカデのお隣はホソバノイワベンケイで~す。

  12. アップル | URL | 9LpUWCrY

    花ママさん

    7月の花の話題をこんなに遅くまで引きずってしまってすみません。
    カラフトイチヤクソウ とミヤマスミレはそうかなと当たりを付けていたのですが
    自信がなかったので名前は入れてませんでした。
    私の図鑑ではどう見てもてかてかの方がチシマキンバイのように見えてました。
    やはりちゃんと現地でガクヘンとか葉の形とかで同定して来なくちゃいけませんよね。
    ホソバノイワベンケイは全く見当もつきませんでした。
    そう言えば厚みのある葉っぱしていますね。
    どうもありがとうございました。

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アップル

Author:アップル
4年間近く続けてきた「ヴァージニア便り」のタイトルを
「Nature Journal」 に変更しました。
相変わらず野生の花を探しての旅が多いと思いますが
今までよりも幅広い自然の写真を撮っていきたいと思っています。


アップル的生活にはアメリカ生活、ニャー達、園芸植物、お料理の話題などを載せています。

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